許そう、許そう、許そう、許そう....!



2008年06月04日

許そう、許そう、許そう、許そう....!

レイキ伝授のこのはなさくやです。




フィンランドで小学校教諭をしている友人から聞いた実話です。




ある日、クラスの中でお財布を盗られたという子どもが出ました。




「いったい誰が犯人だ???」ということで

クラス中が湧きかえったそうです。




ほどなく、犯人はわかりました。




同じクラスのほかの児童でした。




ペッカという名前のその子どもは、移民の子どもで、

言葉が不自由なこともあって、

フラストレーションがたまるせいでしょうか、

自分の伝えたいことがうまく伝わらないと、

暴力を振るうということで知られていました。




勉強が遅れているためほかの子どもたちよりも年上で、

身体が大きいこともあり、

ほかの子どもたちからクマのように怖れられていたのです。





先生であるわたしの友人は、

お財布を持ち主である少年、

ヨルマに返しながら尋ねました。




「勉強の場であるべきこのクラスで、

非常に残念なことが起こりました。

みなさん、どうしますか?」




あたりはし...んと静まり返りました。




「まずはヨルマ、ペッカにどうしたいですか?」




ヨルマはごくりとつばを飲み込み、

じっとペッカを見つめました。




ヨルマに見つめられたペッカは、

貝のように押し黙り、無表情でした。




唯一、おびえていることを訴える、

黒い瞳を除いては。




クラス中がしん...と

静まり返りました。




クラス中の子どもたちの瞳が、

ヨルマとペッカを見守っています。




しばらく続いた沈黙を、

ヨルマのひと言が破りました。




「先生、彼を許そう。」




ペッカの眉がピクリと動きました。




そして、風が吹いて湖面にさざなみが立つように、

小さなささやきが始まりました。




「彼を許そう。」

「彼を許そう。」

「彼を許そう。」




最初のうちはささやきのようだった「許そう。」という声は、

やがて、大きな合唱になっていきました。




「許そう。」

「許そう。」

「許そう。」

「許そう。」

「許そう。」




一度ゆっくり大きくまばたきをしたかと思うと、

長くて黒いまつげに覆われたペッカの両目から、

大粒の涙がボロボロボロボロ零れ落ちました。





「許そう。」

「許そう。」

「許そう。」

「許そう。」

「許そう。」




しまいには、

ペッカは、

クマのように大きな身体を震わせて

泣きじゃくっていました。




両親や家族を含め、

いままで誰一人として、

彼をこんなふうにあつかった人はいなかったのです。








ある初夏の日の、

フィンランドの田舎町の小学校での

昼下がりの出来事でした。











by レイキ伝授のこのはなさくや


















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許そう、許そう、許そう、許そう....!へのコメント
鷹師範です。
先日はありがとうございました。


「許す」ということは「信じる」ということに繋がってゆくと思います。

私はどうも親子関係に置き換えて考えるクセがありますが

大人は子どもの過ちの「事実」だけを見て責めたりしますが
本当はその過程や原因にこそ目をむけなければならないんですよね。


信じれば許せます。

この子たちは、理屈ではなく心でそれを感じたんじゃないかな。

そう思いました。

では。
Posted by 情報商材アフィリ道場 鷹師範 at 2008年06月04日 14:46
こんにちは。あいです。

許すってことは
相手をその罪もひっくるめて
全て受け入れてあげる・・・ってことなんですね。

そこまでされたら許された方は
心を開かずにはいられませんね^^


応援☆

Posted by あい at 2008年06月04日 23:02
こんにちは
船橋のドラえもんです


許すということは
他人を許すようで
自分を許すんですね


自分を
許せるからこそ
他人も許せたのでしょう


よかったですね
よい経験をできたようですね


心を込めて
応援Ω

Posted by 船橋のドラえもん at 2008年06月05日 03:42
こんにちは。
素敵なお話をありがとうございました。
このお話を読んで、私自身もペッカのように泣きじゃくってしまいました。
私もペッカのように、許されたかったのかもしれません。。
Posted by ぐり at 2008年06月05日 22:05
鷹師範さんありがとうございます。

>信じれば許せます。

鷹さんがおっしゃると、ものすごく重みを感じます。

そして、信じることは選択なのだと感じています。
Posted by このはなさくや at 2008年06月08日 02:41
あいさんコメントありがとうございます。

>そこまでされたら許された方は
>心を開かずにはいられませんね^^

あいさんの言葉で、
「北風と太陽」を思い出しました。
Posted by このはなさくや at 2008年06月08日 02:43
船ドラさんありがとうございます。

はい。

他人を許しているようで、自分を許している。

他人を非難しているようで、自分を非難している。

最近これをとみに実感します。
Posted by このはなさくや at 2008年06月08日 02:44
ぐりさんありがとうございます。

わたしもぐりさんと同じように、許されたいです。

きっとこの世界は、

許されたい人がいっぱいあふれているんじゃないか、

そんな気がします。

許しの輪を広げていきましょう♪
Posted by このはなさくや at 2008年06月08日 02:46