神の覚え書き



2014年12月24日

神の覚え書き

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神からあなたへ          



わたしにはあなたが泣いている声が聞えます。

             


幾重もの雲にさえぎられた暗闇を突き抜け、
星の光と混じりあったあなたの嗚咽は、
太陽の光の道筋にいるわたしの心に届きます。



わたしがあなたの声を聞いていることをわかってください。
そして心を安らかにし、落ち着いてください。
わたしがあなたの悲しみを慰めてあげましょう。
わたしはあなたの悲しみの原因も・・
そしてそれを癒す方法も知っています。         
           
                  

あなたは子供のときの夢が
年を重ねるにつれて、ことごとくついえ去ってしまったことを嘆いています。
自分を尊ぶ気持ちが、数々の失敗によって崩れ去ってしまったことを嘆いています。          


自分の潜在的な可能性のすべてを、
安全性と引き換えに、手放してしまったことを嘆いています。

自分の個性が世間によって踏みにじられてしまったことを嘆いています。

自分の才能がすべて誤った使い方によって、
無駄にされてきたことを嘆いています。



あなたは自分自身のことを情けない人間として見つめ、
水たまりに映った自分の姿から顔をそむけます。

生気のない目で恥かしげにあなたを見返すこの人物は、
一体、何者なのでしょう?                      



あなたの優雅な作法、美しい姿、きびきびした動作、澄みきった心、
気のきいた話し方は、
どこへ行ってしまったのですか?

あなたのそうした宝物を誰が盗んだのですか?


わたしは盗んだ者の正体を知っていますが、あなたも知っているのですか?


かつてあなたは、あなたの父の農場の草枕に頭をのせ、
雲の大伽藍(だいがらん)を見上げて、
バビロンのすべての黄金がやがて自分のものになることを知っていました。

かつてあなたは、たくさんの本を読み、
ソロモンのすべての知恵に自分が追いつき追い越すことを確信していました。

あなたの中にそれらの計画や夢や種を植えつけたのが誰だか覚えていますか?

思いだせないでしょう。    



はじめてあなたが母親の子宮から出てきて、
わたしがあなたの柔らかな額に手をおいたときのことを覚えていないでしょう。



あなたを祝福する際、
あなたの小さな耳元にわたしがささやいたことを覚えていますか? 

わたしたちの間の秘密を覚えていますか?          

思いだせないでしょう。                     


過ぎ去った年月があなたの記憶を破壊してしまったのです。


何故なら、恐怖、疑惑、不安、恨み、増悪があなたの心を満たし、
それらの獣が棲みついた場所に、
楽しい記憶がとどまれる余地がないからです。            



これ以上、嘆かないでください。
わたしはあなたとともにいます・・・


この瞬間、あなたの人生の分かれ目です。

今まで過ぎ去った年月は、
母親の子宮の中で眠っていたのと同じようなものです。

過ぎ去ったものは死んだものです。                        



今日、あなたは生きた屍から蘇ります。             

ラザロの墓でイエスがしたように、
今日、わたしはあなたに出てくるように命じましょう。

そうすれば、あなたは運命の洞窟から歩み出て、新しい人生をはじめるでしょう。                 


今日はあなたの誕生日。
あなたの新しい誕生の日。

あなたの最初の人生は、劇のリハーサルのようなものにすぎませんでした。



今日は幕が上がります。
今回は世間が見つめ拍手する用意をしています。

今回、あなたは失敗しません。                   



ロウソクを灯しなさい。
パンを分かちあいなさい。
ワインを注ぎなさい。

あなたは生まれ変わったのです。           



さなぎから蝶のように、あなたは飛びたつでしょう。
望みのままに高々と飛ぶでしょう。

蜂もトンボも、真の人生の豊さをもとめようとするあなたの使命や探求を
邪魔しないでしょう。



あなたの頭上にわたしの手がおかれているのを感じなさい。
わたしの智慧に耳を貸すのです。                     

あなたが生まれたときに聞いて忘れてしまった秘密を、
いま一度、分かちあいましょう。       



あなたはわたしの最大の奇跡。                  

この世で一番の奇跡。                     



それがあなたの最初に聞いた言葉だったのです。

そのあとであなたは泣きだしました。
誰でもみんな泣くのです。             



あなたはわたしを信じなくなりました。

あなたの不信を拭い去ってくれることは、今までなにも起こりませんでした。



つまらない仕事で失敗したと思っているときに、
どうして自分が奇跡になりえましょう?

どんなささいな責任も果す自信がないときに、
どうして自分が奇跡でありましょう?

負債に縛られ、明日のパンを思い煩っているときに、
どうして自分が奇跡でありましょう?                     



それ以上は言わないでください。
こぼれたミルクはもとには戻らないのです。


でも、わたしは、これまでどれだけの預言者、賢人、詩人、
美術家、作曲家、科学者、哲学者、伝道者を送って、
あなたが聖なる存在であることや
神のような潜在能力をもっていることを告げさせ、
成功の秘密について語らせたでしょう? 



あなたは彼らをどのようにあつかいましたか?          

それでもわたしはあなたを愛しています。

預言者が予言したとおり、今、わたしはあなたとともにいます。
あなたを救うために。

ふたたびわたしはあなたの上に手をおきます。                          


今回で二回目です。                      



あなたはわたしの面影を宿しています。
それを知らなかったのですか?
聞いたことがありませんでしたか?

最初から告げられていなかったのでしょうか?

天地が創造されたときからずっとわかっていなかったのですか?


そのように尋ねても無駄でしょう。
あなたはそれを知りませんでした。
聞いていませんでした。
わかっていませんでした。                                                         


あなたは神の似姿だと告げられてきました。
愚か者を演じる神だと告げられてきました。

あなたは、高貴な目的と無限の能力をもった
特別な芸術作品だと告げられてきました。

天使のようにふるまい、神のような理解力をもった、
形も動きもすばらしい作品だと告げられてきました。 

あなたは、山を動かす秘密や、不可能を可能にする秘密さえ授けられました。



なのに、あなたは誰も信じなくなりました。


幸福へと至る地図を焼き払い、心の平和をもとめることを止め、
栄光へとつづく運命の道の脇に置かれたロウソクを消してしまったのです。


そして、無意味さと自己憐憫の暗闇の中で、
つまずき、迷い、恐れ、
ついには自分で生みだした地獄に落ちてしまったのです。           



その結果、あなたは泣き、胸をかきむしり、
自分の身にふりかかった運命を呪いました。                        


自分自身の狭い了見と怠慢な行いが
目の前の結果を生みだしていることを認めようとせず、
自分の失敗の責任を負わせるスケープ・ゴートを探しました。

なんと素早く、スケープ・ゴートを見いだしたでしょう。 


あなたはわたしを責めました。

自分の困難、凡庸さ、チャンス不足、失敗は・・・神の意志だと叫んだのです!          


あなたは間違っています!                    

あなたはすばらしい恵みを授けられているのです。         



あなたの目をごらんなさい。


目があるゆえに、
あなたは昇ったり、沈んだりする太陽を見ることができます・・・


わたしがあなたの目につけた何億という感覚の受容器が、
美しい緑の葉や純白の雪を見ることを可能にしているのです。


静かな池のたたずまい、悠々と空を飛ぶ鷲、はしゃぎまわる子供たち、
夜空を照らす星を見られるのも目のお蔭です。 


その恵みに感謝しなさい。                    



あなたのもっている耳。


それがあるゆえに、赤ん坊の笑い声も泣き声も聞くことができます。

あなたの耳にわたしが組み込んだ2万4千本の神経繊維が
木々のそよぎ、岩にあたって砕ける潮の音、荘厳なオペラ、
コマドリのさえずり、子供たちの遊ぶ声・・・・          

そして、「あなたを愛しています」という言葉に反応してふるえるのです。   


その恵みに感謝しなさい。                    



あなたの唇、それがあるゆえに、あなたは話すことができます・・・


わたしが生みだしたほかの生物はできませんが、
あなたの言葉は、怒りを鎮め、意気消沈した人を元気にし、
仕事を投げだそうとしている人を激励し、不幸な人を楽しませ、
孤独な人を癒し、褒める価値のある人を褒め、
敗北した人を励まし、無知の人に教え、
「あなたを愛しています」と伝えることができます。  


その恵みに感謝しなさい。                    



あなたは風や周囲のものにいじめられるまま、
小さな一点に縛りつけられている木ではありません。

背伸びをし、走り、躍り、働くことができるのです。


わたしがあなたの中に設計して組み込んだ5百の筋肉、2百の骨、
11キロメートルもの神経繊維が、
あなたの命ずるままに、協調して働くからです。                      

その恵みに感謝しなさい。                    



あなたは愛に飢えていますか?
夜も日も、孤独に呑みこまれていますか?


いいえ、これからはそうでありません。
わたしが愛の秘密を教えましょう。

愛を受け取るには、愛されることは求めずに愛を与えなければならない、
という秘密です。                     


何かの目的を果すためや満足をうるために、
また自分の誇りを守るために愛することは、愛ではありません。

愛とは何の見返りも求めない贈り物なのです。


今やあなたは、利己心をもたない愛が
それ自体で報酬であることを知っています。


たとえ、与えた愛がかえってこなかったとしても、愛は失われません。

報われない愛はあなたのもとに舞い戻り、
あなたの心を和らげ、浄めるからです。


その恵みに感謝しなさい。二度、感謝しなさい。          



あなたの心臓は脈打っています。


胸に触れて、日夜、脈打つリズムを感じてみなさい。

眠っているときも、目覚めているときも。


毎年毎年、3600万回の脈を打ち、
血管の中に大量の血液を送りだしているのです・・・

毎年、270万リットル以上の血液を送りだしているのです。

人間は決してそのような機械を作りませんでした。         


その恵みに感謝しなさい。                    



あなたの柔らかい皮膚をごらんなさい。

それは驚くべき創造の産物であり、石鹸とオイルとブラシで手入れをし、
ケアしてやるだけでいいのです。

すべての鋼鉄はときがたてば色あせて錆びつきますが、
あなたの皮膚はそうではありません。

最強の金属でさえ、使えばやがてすりきれますが、
わたしがあなたを包むためにこしらえた皮膚という層はそうではありません。                           

その恵みに感謝しなさい。                    



深々と呼吸をしてごらんなさい。
すがすがしい生命の息吹が体内に入ってくるのがわかるでしょう。

肺という命の窓がそれを可能にしているのです。

あなたの命はあなた自身がつくりだした最悪の環境の中でさえ、
あなたをささえています。

6億もの折りたたまれた肉のポケットを通して
あなたを生かす酸素をろ過する一方で、
ガス状の老廃物を体から排出させているのです。                  
    

その恵みに感謝しなさい。                    



あなたの全身には温かな血が流れています。


あなたの4.7リットルの血液の中には、22兆もの血液細胞が含まれており、
それぞれの細胞には、数百万の分子が含まれています。

更に、各分子の中には、
毎秒、1千万回以上の速さで振動している原子があります。

毎秒、2百万個以上の血液細胞が死んで、
新しい細胞にとって代わられるということが、
あなたの誕生以来つづいているのです。

体の中がつねにそうだったように、あなたも今、生まれ変わろうとしています。


その恵みに感謝しなさい。                    



あなたの脳、それは宇宙でもっとも複雑な構造物です。


わたしは知っています。

およそ1300グラムの脳の中には、130億もの神経繊維が入っています。


あなたが、誕生以来体験した
あらゆる知覚、音、味、匂い、行動をしまいこんでおくのを助けるために、
わたしは、あなたの細胞の中に数えきれない程の分子を埋めこみました。         

あなたの人生でおきたすべての出来事がそこにあり、
思い出されるのを待っています。


また、脳が体を制御するのを助けるために、
あなたの体中に、4百万の痛みを感じる探知機、50万の触感の探知機、
20万以上もの温度を感じる探知機を散りばめておきました。

いかなる国の金塊もあなたほどの完璧に守られていることはないでしょう。

古代の驚異を探してみても、あなたほど偉大なものはないでしょう。                                       


あなたはわたしの最高の創造物。               



あなたの中には、世界の偉大な都市を破壊し・・・・
再生することのできる充分な原子エネルギーが含まれているのです。        


これでもあなたは自分が貧しいと言うのですか?


いいえ、あなたは裕福です!
たった今、あなたの富を一緒に数えあげてきました。

目録を振りかえってみてごらんなさい。

もう一度、それを数えてみなさい。自分の財産を数えてみるのです!          


なぜあなたは自分を裏切ったのですか?
人間のすべての恵みが自分から剥ぎ取られてしまったと嘆くのは何故ですか?
自分に人生を変える力がないと、どうして自分に嘘をついたのですか?

あなたは才能も、五感も、能力も、楽しみも、本能も、感覚も、
誇りもないと言うのですか?

希望もないのですか?

敗北した巨人のようにどうして隅に縮こまっているのですか?

ジメジメした地獄の中がそんなにもいいと言うのですか?

あなたは多くのものをもっています。  

あなたの恵みはコップから溢れています。・・・             



わたしに応えてください。                  
自分自身に応えてください。                 



あなたが自分の恵みをそんなにも軽々しく扱うなら、
年老いて病に倒れ、弱って絶望した裕福な人間ですら、
地下に貯めこんだ黄金を、若さや健康と引き換えようとしないでしょう。             


幸福と成功に導く第一の秘密を教えてあげましょう。


あなたは今このときでさえ、
偉大な栄光を達成するために必要なすべての恵みを持っているということです。

それはあなたの宝であり、
今日から、新しいより良い人生の基盤を作るための道具なのです。          


ですから、自分の恵みに感謝し、
すでに自分が偉大な創造物であることを認識してください。

それが、この世で一番の奇跡を行ない、
生きた屍から蘇るためにあなたが従わねばならない第一の法則です。      



貧しさの中で学んだ教えに感謝しなさい。
何故なら、物を持っていない者が貧しい者ではないからです。

もっともっとと欲しがる者だけが貧しいのです。

真の安心は、持っている物の中にはなく、
物を持たないくてもできることの中にあります。


あなたを失敗に導いた不利な条件は何処にあるのですか?
あなたはあなたの心の中だけにすぎません。
自分の恵みに感謝しなさい。                        



第二の法則は、自分のかけがえのなさを主張するということです。 


あなたは自分を無縁墓地に閉じ込め、自分自身の失敗を許せないまま、
自己増悪と罪の意識で自分を責めつづけています。

自分自身や他人に対して犯した罪を糾弾しつづけています。

あなたは不思議に思うかも知れません。

あなたが自分の失敗や罪、あさましいふるまいを許せないのに、
何故わたしがあなたを許せるのかと。



あなたに3つの理由を教えましょう。            



第一にあなたはわたしを必要としています。

あなたは灰色の凡庸さの固まりの中で破壊に向って進む群衆のひとりではありません。
そして、あなたは偉大でまれな存在なのです。

あなたこそ、地球上でもっとも貴重な宝なのです。

自分を創りだしたものが誰かを知っているだけではなく、
自分がこの世にたった一人しかいないことを知っているのです。                 

人類の歴史がはじまって以来、この惑星の上を歩いたことのある人間の中に、
あなたと全く同一人物は誰もいないのです。

この世の終わりまで、あなたのような人物は出てこないでしょう。 

あなたは自分のかけがえのなさを知りもしなければ、評価もしてきませんでした。

でも、あなたはこの世でもっとも稀な存在なのです。


あなたは、すべての子供がそうであるように、
まだ人間に失望していないというメッセージをたずさえて到達しました。


4億もの精子と、各染色体の何百もの遺伝子を組み合わせれば、
3百兆もの異なった人間を生みだすことが可能なのです。     

けれども、誰を生みだしたでしょう。                                                     

あなたです!たった一人しかいない、かけがえのないあなたです。



心や言動、動きや容貌や行動において、
これまで生きていた誰とも、今、生きている誰とも、
これから生れてくる誰とも同じでない性質を備えた宝物。


あなたは値段のつけようがないほど値打ちがあるのに、
どうして自分を安売りしてきたのですか?

あなたをけなす人の言うことにどうして耳を傾けたのですか?

なお悪いことに、どうして彼らを信じたのですか?


わたしの忠告を聞いてください。
これ以上、自分のかけがえのなさを暗闇に隠してはなりません。   
                                        

表に出すのです。世界に示すのです。

あなたの兄が歩くように歩いてはなりません。
あなたの教師が話すように話してはなりません。
人が働くように働いてはなりません。

他人と同じことをしてはならないのです。
人真似をしてはならないのです。

誰のことも模倣してはなりません。

自分自身でありなさい。
自分のかけがえのなさを世界に示しなさい。


そうすれば世界はあなたに黄金をもって応えるでしょう。


それが幸福と成功に導く第二の法則です。


今、あなたは二つの法則を手に入れました。                     


自分の恵みに感謝しなさい!自分のかけがえのなさを主張しなさい!


あなたには不利な条件などなにもありません。
あなたは凡庸ではないのです。

あなたは他人の意見を合わせています。無理に作り笑いをしています。
自分を偽っていることも認めます。                 



次のあなたの不平は何でしょう?

自分にチャンスが巡ってこないということですか?

そのようなことは終わりになります。
今、わたしがあなたにあらゆる企てで成功する法則を教えるからです。

何世紀も前、この法則は山頂からあなたの祖先に与えられました。
                                        
      

ある者たちはその法則を重んじたが故に、
幸福と成功と富と心の平和に満たされた人生を送りました。

けれども、ほとんどの人たちはそれに耳を貸しませんでした。


というのも、魔法の手段やよこしまなやり方を探し求め、
彼らに豊な人生をもたらしてくれる幸福という悪魔を待っていたからです。

彼らは虚しく待ちつづけました。
ちょうど、あなたが待っているように。

そして、あなたが泣いたように泣き、
幸福の不足をわたしの意志のせいにして責めました。                                      


その法則は単純なものです。

老若男女、貧民も王も、
誰でも自分のためにこの秘密を用いることができます。

成功のあらゆる法則やどうしたら成功できるかについて言われたり、
書かれたりしてきたものの中で、
この方法だけが決してうまくいかなかったことがありません。           


「もし、誰かが、あなたを強いて10Km行かせようとするなら、 
その人と共に20Km行きなさい」 


つまり自分の枠を越えるという法則です。
それが第三の法則です。


あなたの夢を超えた豊かさと喝采を生みだす秘訣なのです。 


自分の枠を越えなさい!                     



たった一つの確かな成功の手段は、
どんな仕事をしていようと、自分に期待されている以上の奉仕をすることなのです。         


それは歴史がはじまって以来、
成功した人たちすべてが従ってきた習慣です。

したがって、自分自身を凡人のままでいさせておくためのもっとも確実な方法は、
支払いを受けている分だけの仕事をすることだと言えます。

自分が受け取っているお金以上の仕事をするのは
騙されている証拠だと思ってはいけません。    
                                        


何故なら人生には振り子があって、
あなたのかく汗は今日、報われなくても、
明日、十倍になって戻ってくるからです。


凡庸な人間は自分の枠を決して越えようとはしません。

しかし、あなたは凡庸な人間ではありません。


枠を越えるのは自分自身の意志で行使しなければならない特権なのです。                       
   
それは避けられないし、避けてはなりません。

その法則を無視し、他人と同じように殆ど何もしないでいてみなさい。

そのときの失敗の責任をとるのはあなた以外にありません。

                           
自分の枠を越えて奉仕すれば、必ず報酬がついてまわります。

原因と結果、手段と目的、種と果実、
これらは引き離すことができないのです。

結果はすでに原因の中に咲いています。

目的はすでに手段の中に存在し、果実はつねに種の中にあります。               

自分の枠を越えなさい!                        



不愉快な上司の下にいても、気にしてはなりません。
彼にもっと奉仕しなさい。

そして、あなたに借りがあるのは、彼ではなく、
わたし(神)ということにしておきなさい。


そうすれば、一刻一刻の余分な奉仕への報酬が、
確実に支払われるのがわかるでしょう。


すぐに報酬が来なくても、心配しないようにしなさい。

長い間、支払いが止められていればいるほど、
あなたにとって有利になります。

利息の上に利息が雪だるまのように重なるという複利の法則が、
この法則の最大の利点なのです。            


                                   
あなたに成功することを強要することはできません。
あなたが成功に値する、ただそれだけです。


そして今、稀なる報酬に値するために必要な、偉大なる秘密を知ったのです。


自分の枠を越えなさい!                                

チャンスがないと言って泣いた場所はどこにありますか?


見なさい!あなたの周囲を見回してみなさい。

つい昨日、自己憐憫でのたうちまわっていた場所で、
あなたは黄金のカーペットの上を背筋を伸ばして歩いています。

何も変わってはいません・・・あなた以外に。
そして、あなたがすべてなのです。      
                                   


あなたはわたしの最大の奇跡。                 

この世で一番の奇跡。                     



今や、幸福と成功に導く法則は三つあります。           


『自分の恵みに感謝しなさい!』                

『自分のかけがいのなさを主張しなさい!』           
          
『自分の枠を越えなさい』                       



根気強く進まなければなりません。


感謝の気持ちをもって自分の恵みを数えあげ、
誇りをもって自分のかけがえのなさを主張し、自分の枠を越えて進むのです。


これらのことを、決して急いではなりません。  



新しい人生に入っていくのを恐れてはなりません。

崇高なことをなしとげようとすると必ずリスクがともないます。

リスクを負うことを恐れる者は、
自分が偉大なことをなしとげられると期待してはなりません。


今やあなたは、自分が奇跡であるのを知っています。                          

奇跡には恐怖はないのです。                      



誇りを持ちなさい。

あなたは人生の研究室で実験している
気まぐれで無頓着な研究者ではないのです。

得体のしれない力の奴隷ではないのです。


あなたはほかならぬわたしの力の自由な表現であり、
わたしの愛の自由な表現なのです。

あなたは一つの目的をもって創られました。    



わたしの手を感じなさい。
わたしの言葉を聞きなさい。

あなたはわたしを必要としています。
わたしはあなたを必要としています。

われわれには再建すべき世界があります。

もしそれに奇跡が必要なら、その奇跡とはなんでしょう?

わたしたちが両方とも奇跡だということです。                                                             

わたしは、あなたへの信頼を失ったことがありません。
あなたを改善する努力をしていません。

というのも、どうして奇跡を改善することができましょう?

あなたは驚異であり、わたしに喜びを与えました。

わたしはあなたにこの世界とその統治権をあたえました。


それから、あなたが自分の可能性を完全に出しきれるように、
わたしはもう一度、あなたの上に手をおき、
今日でさえ、宇宙のいかなる生物にも知られていないパワーを授けたのです。          
                                   

わたしはあなたに、                      

考える力を与えました。                   

愛する力を与えました。                   

意志の力を与えました。                   

笑う力を与えました。                    

想像する力を与えました。                  

創造する力を与えました。                  

計画する力を与えました。                  

話す力を与えました。                    

祈る力を与えました。                     



あなたを誇りに思うわたしの気持ちには限りがありません。


あなたはわたしの究極の創造物、もっとも偉大な奇跡なのです。
完璧な生き物なのです。


いかなる状況や困難、挑戦にも応じられる存在。

わたしからの一切の干渉がなくても、
自分自身の運命を操ることができる存在。

感じたものや知覚したものを、
本能的にではなく、考え、熟慮することによって、
自分自身や全人類にとって最良の行動に変えることのできる存在なのです。


かくして、われわれは成功と幸福の第四の法則に行きつくのです。                   


わたしは、もう一つ、天使さえ持っていない偉大な力をあなたに与えました。

                                       
選択する力です。                           
                                   

この贈り物によって、わたしはあなたを天使より上位においたのです。

何故なら、天使は選ぶ自由を持っていないからです。


わたしはあなたに自分の運命の完璧な制御権を与えました。

自分の意志に相談して、あなた自身の性質を自分で決めるよう告げたのです。         


あなたは本質的に天国的存在でも、地上的存在でもありません。

自分の好みに応じた容に自分を作る自由を持っているのです。

あなたは最低の生命に堕落する自由を持ちましたが、
それと同時に、魂の判断により、
神聖な高次元の生命に生まれ変わる力も持ったのです。      



わたしはあなたから偉大な力、選択する力を取りあげたことはありません。


この莫大なる力をあなたはどうしましたか?
自分自身を見つめてください。

これまでの人生にあなたがなしてきた選択を振りかえってみてください。


過ぎ去ったものは過ぎ去ったものです。

今、あなたは第四の偉大な幸福と成功の法則を知っています・・・・・・


自分の選択する力を賢く使いなさい。      



憎むより、愛することを選びなさい。             

泣くより、笑うことを選びなさい。              

破壊するより、創造することを選びなさい。          

あきらめるより、忍耐することを選びなさい。         

人のうわさをするより、褒めることを選びなさい。       

傷つけるより、癒すことを選びなさい。            

盗むより、与えることを選びなさい。             

ぐずぐずすることより、行動することを選びなさい。      

堕落するより、生長することを選びなさい。          

呪うより、祈ることを選びなさい。              

死ぬより、生きることを選びなさい。               



今あなたは、自分の不運がわたしの意志ではなかったことを知っています。

というのも、すべての力があなたの中に授けられているからです。

人間性を踏みにじる行為や思考の蓄積はあなたのしていることであって、
わたしのものではありません。

わたしの贈り物は小さなあなたの性質には大きすぎたのです。


今では、あなたは大きく生長して賢くなりました。
大地の恵みはあなたのものになるでしょう。          

あなたは人間以上の存在なのです。開かれた可能性をもった「成る人間」なのです。                           


あなたは驚異的なものごとをやってのけることができます。
あなたの可能性には限りがありません。


わたしが創ったほかの創造物の中で、
火を用いることをマスターしたものはいますか?

重力を征服し、宇宙に突入し、
いろいろな病気や疫病や旱魃を征服した者はいるでしょうか? 

                            
二度と身を落してはなりません!                

クズのような人生に甘んじてはいけません!            

今日この日から、自分の才能を隠してはなりません!        



子供が「大きくなったら」と言うのを思い出してください。


そして、大きくなったら少年は言います「大人になったら」と。

大人になると「結婚したら」と言います。

しかし、結婚すると、考えが変わり、「退職したら」と言います。

退職のときが来ると、歩んできた風景を振り返ります。

冷たい風がその上を吹き渡り、
どうしてか自分の人生を掴みそこねたことに気づきます。                     
 

今日のこの日を楽しみなさい。
明日は明日、楽しめばいいのです。 


あなたはこの世で一番の奇跡をなしとげたのです。
生きながらの死から蘇ったのです。

もうこれ以上、自分を憐れまないでしょう。


毎日が、挑戦となり、喜びとなるでしょう。

あなたはふたたび生まれ変わったのです。       



でも、以前と同じように、失敗や絶望を、
あるいは成功や幸福を選ぶことができます。
選択はあなたにまかされています。           



選択するのはあなただけなのです。

わたしは前と同じように、誇らしく、あるいは悲しみながら、
見つめていることしか出来ません。    



では、ここで幸福と成功の四つの法則を思い出してください。    

『自分の恵みに感謝しなさい』                         

『自分のかけがいのなさを主張しなさい』                  

『自分の枠を越えなさい』                            

『撰ぶ力を賢く用いなさい』                   



そして、もう一つ、以上の四つの実現をするために必要なことがあります。


自分自身への愛、他者への愛、
そしてわたしへの愛をもって、
以上のことをやりぬくということです。                



涙をぬぐいなさい。

手を伸ばしてわたしをつかみ、背筋をピンと立てなさい。

あなたを縛ってきたロープをわたしに断ち切らせなさい。



今日、あなたは知らされました。                 

自分こそ、『この世で一番の奇跡』であることを。




オグ・マンディーノ著「この世で一番の奇跡」より第9章「神の覚え書き」

       













◎「まずは自分を愛しましょう。」



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